こんばんわ。
王様企画代表の菊地仁美です。
今日は次回公演の嘘あらすじを紹介しようと思います。
7月16、17日に公演ですから、もう2ヶ月を切ったと言うことですね。
皆さんも、どんな作品か楽しみにしてるんじゃないでしょうか??
ひとける
カタスニコフが政権を握ってから、明日で17年だ。
奇しくもそれはイワンがこの世に生命を受けたのと同じ日だった。
父は酒を飲むとたまに溢していた。
「赤を掲げた俺が間違いだった。お前は俺のようになるな。」
父は、市場に麦を売りに行ったきり帰ってくる事はなかった。
カタスニコフの政権樹立15周年記念式典の日に、
父は記念式典の台に並べられていた。
イワンは分からなかった。
学校に通うには、イワンの家庭の資格が足らない。
16周年式典の翌月、イワンの住む村に緑の目をした男が訪ねてきた。
イワンが勉強が出来なからなのか、知らない言葉を使っていた。
緑の目をした男は、イワンにもわかる言葉で、ゆっくりと喋りかけてきてくれる。
「この地は解放される。次の式典はない。」と。
重たい帽子を被せられ、馬よりも早い荷台に詰められて、イワンは眠りについた。
緑色の目をした屈強な男達と、イワンと同じ黄色い目をした骨張った男が互い違いに座る。
明日は、仕事をするらしい。
イワンにはよく分からない。
これからゆっくりと分かるようになる。
緑色の目をした男は、イワンにもわかるように、ゆっくりと教えてくれた。
明日は、カタスニコフの政権樹立17周年記念式典だ。
ひとける。
王様企画が送る、甘く冷たい青春ストーリー。
7月16、17日
大阪 難波サザンシアターにて上演。
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