「みんなが誰かがやってくれるなんて考えてるから、世界は腐っていく一方なんじゃ無いのか。」
今回の公演の、ある青年のセリフです。
彼が世界に絶望し、自分の力で世界を変えようと決意する。
この彼のセリフには私も耳が痛い部分があります。
今、世の中は多くの問題で溢れかえっています。
地球温暖化。紛争。軍拡競争。人口爆発。少子高齢化。年金問題。国債。子供の虐待。などなど。
世界規模のものから、家庭内の問題まで。挙げ始めたらキリがありません。
しかし私も含め、多くの人が、問題に対する実感が湧かず、解決しようと真っ向から向き合えていないように思います。
そんな中で、あるニュースを耳にしました。
グレタ・トゥーンベリさん。スウェーデンの16歳の少女です。
2018年8月、彼女は地球温暖化に対するスクールストライキをたった1人ではじめました。学校を休み、国会の前で座り込みを始めたのです。
その運動は多くの若者の心を動かし、世界中に広まっていきます。
世界一斉デモには、160カ国以上で400万人が参加しました。
またつい先日、彼女は国連気候サミットに乗り込み、世界の首脳陣に対して、怒りのスピーチを行いました。
「なにもかも間違っている。私がこの壇上にいるべきではないし、私は海の反対側で学校にいるべきだ。それなのに、あなた方は私たち若者に頼って希望を求めにくる。よくもそんなことを」
「あなた方は、私の夢や私の子供時代を、空っぽな言葉で奪った」
問題を先延ばしにし、未来の子供達に背負わせる各国の無責任な行動に対する、痛切な批判です。
彼女の行動は、多くの人の地球温暖化に対する考えを変えてきました。そして今も変え続けています。
私もそのうちの1人です。彼女の行動をみて、世の中の多くの問題について、もっと知りたいと思いました。
彼女の世の中を変えようとする行動は、作中の青年のセリフと少し通ずるものがあるのかもしれません。
作中の青年がどういう人生を送り、どういう道を選んでいくか。ぜひ楽しみにしてください。
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