私の得意料理。と言うよりは定期的に作ってしまうレシピがある。
それが牛スジ煮込みとチャーシュー。
もう作りすぎているので、ウィークリー的ルーティンに組み込まれてしまっており、この二品を作ることはある種私の癖に等しい。
牛スジるかチャシュるか。
その時の気分一つで、ガスコンロ上の鍋でお肉が煮込まれていく。
ただまあ、この癖を発するようになった初動のきっかけが何であったかがわからない。
“なぜ”作り出したのかが。
誰かに頼まれたからでないことは確かなのだが。純粋に口が欲していて目覚めてしまったのかなんなのか、はてさて。
今はもう時代錯誤かもしれないが、男の料理に代表されるイメージが二品ともにはある。
肉料理を豪快にどーんと調理して、ガツンと喰らうみたいな。
レシピの共通性として
・下処理が必要。
・煮込み時間がめちゃくちゃ長い。
・少量で作らない。
やはり昔の男の料理そのものである。
味付けは料理サイトを見てもいいし己や周りの舌に合わせるでもいい。
肉の塊を調理して出来上がるメニューはインパクトがある。胃袋を掴まれる。
何より作った張本人は、出来上がった逸品を見るだけで欲求が満たされる。なんかこみ上げてくる。
あれだけのインパクトものを、丁寧に下処理して時間をかけて煮込むのだから。
豚のブロックと牛スジは食材費としては安価な部類である。その安さを時間をかけることでインパクトを与えることで自身の興奮へと昇華させているのだろう、などと考えたり。
きっと初動はそんなところだろうと勝手に結論づけておく。
肉の塊を自己欲求の塊に代えて喰らうとは、これ至福なことである。
この記事を読み終わったあなたはきっと、値引きシールの貼られた肉の塊を求めてスーパーを徘徊することだろう。
牛スジるかチャシュるかお好きにどうぞ。どちらも美味しいですよ。
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