やっぱり本を読むべきだ
- 王様企画
- 2023年4月15日
- 読了時間: 1分
文芸誌を買った。
数年前までは行き帰りの通勤時間で小説をひたすらに読んでいた。
流行病の登場で突如として消えたあの往復二時間のルーティンは、睡眠と在宅残業に充てられている。
おかげさまで私は、紙で活字を追う習慣がめっきり減ったのだった。
文庫本を購入してはみるのだが、読むことの継続が苦しい。読む行為に没頭できる時間もあの頃より随分と短くなってしまった。
中心街の大きな書店。入って少しのところに構えられた文芸誌の書棚。
何気なく手にとってパラパラと頁をめくる。
タイトルと作者と、主語と述語と、接続詞と副詞と。
色々追いかけているうちに情景が浮かび出す。
私自身もこんな表現ができたらいいなと楽しくなってくる。
追いかけている文章の作者さんと相性がよかったこともあるのかもしれないし、短編の物語が今の自分にベストマッチだったこともあるだろう。
誰かに盗られるはずもないのに、レジで購入する際ソワソワしていた気がする。
「顔筋が本日の営業を終了した」
一人思いを馳せる相手と帰りの電車が重なり、相手が駅で去っていったときの描写。
「都心と段違いの解像度」
丘陵地から見上げた夜空の星々に対する表現。
やっぱり本を読むべきだと心底思った。
もっとたくさんの表現に触れたいものである。
テトリス
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