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執筆者の写真王様企画

赤ちゃんが生まれた

1月。父親になった。

 

嬉しいことに、出産の瞬間は立ち会いが適った。

どれだけの言葉をもってしても伝えきれない幸せでいっぱいである。

溢れ出そうでありながら、でもどこかで冷静に感謝と感動を筆頭に数多の感情が私の身体を駆け巡った。


産院を出る。

もうすぐ21時半。


晩御飯どうしよう、そろそろスーパー閉まっちゃうなあ。

寒空の下、白色の街灯を数えながら自転車をこいで帰る。ふわふわしていたし、にやにやしていた。

 


それからひと月以上が経過して、着々と使命・責任感が伴ってきている今。


私は物事のとらえ方一つ一つが、大きく変わってきている。

 

わが子の出産を転機に人間として芽生えたこの気持ちを、生涯忘れることがないよう強く持ち続けたいと思う。

 

開く瞳が大きくなった。

嘘みたいに眼は輝いている。

まつげが日に日に伸びている。

カールもしている。

唾液の量が増えた。

声色の数が増えた。

手足の可動域が増えた。

睡魔に負ける瞬間むく白目。

口を開けてたてる寝息。

ミルクを飲むとき形成する力強い両手の握りこぶし。

 

まだ言葉を知らない命から、たくさんの言葉を受け取っている。

毎日を懸命に生きていることがわかる。

 

日々を全うする小さな命がエネルギー切れをしないように、息抜きの時間を与えることが私の役目である。

 

大人の自分自身で置き換えてみる。

私の周りに息抜きの時間を与えてくれる、息抜きの手を差し伸べてくれる人々はどのくらいいるだろうと。

 

会社に家族にプライベートにそれぞれのコミュニティーで、私のことを助けてくれている人は実はたくさんいるなと思ったりする。

 

つくづく親バカである。



以上テトリスでした。

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