枩山です。
化学実験やります。
という字面と絵面を突き付けられても、大抵の人はここから何が生まれるのかサッパリかと思います。
過程をご覧に入れたいので結論から言うと、
白い服をグレーに生まれ変わらせます。
きっかけは次回公演の衣装候補で持ってきた白の私服を、「白じゃなくてグレーならええんちゃう?」と声が上がったことですね。
ちょうどちょっと濃い色で着たいな〜と思ってたので、染めてアレンジしよう!と思い立った次第です。
色々調べてたどり着いたのが、一番自然に優しく、コストも抑えられるのがいわゆる「草木染め」ですね。
この絵面のどこに草木要素があるんだ?とお思いでしょうが、コイツです。
茶です。なんとコイツが染料です。
賞味期限切れで使いようが無い安い緑茶を、一晩水出ししました。
そこへ牛乳の薄めたやつでタンパク処理(なんかタンパク質染み込ませないと染まらないらしいです)をした白い服をジャボジャボ。
更に一晩漬け込みます。
もちろん緑茶染めだけでは色は薄い黄色止まりですし、色も定着しません。
そこで色を定着・発色させる「媒染液」に参上してもらいます。中でも鉄の媒染液はグレー寄りに発色させるそうで。
コイツも買えば早かったんですが、家で持て余してるモノで手軽に作れるらしくせっかくなので。
作り方はまず、ステンレスたわしにそこら辺の鉄クギとかを添えて、水をかぶせて一晩置き、無理やり錆びさせます。
(ホントはスチールウールっていうガチ鉄の方が効率良く錆びたんですが、錆びにくいステンレスと普通に買い間違えました)
たっぷり赤錆が出たら、使い道がなくなった木酢液とか開封後結構経ったお酢を水で薄めた液で漬け込みます。
写真取り損ねたので拾い物ですが、数日置くとこんな色味の液体に変身しました。
🤔🤔🤔
こっからどうやってグレーになるんだ………?
この液ができあがった時から不安しか無かったのですが、、、
せっかく作ったんだからやるだけやってみよう。と。、
この「鉄媒染液」を20倍くらいの水で薄めて、
緑茶染めした服を(っ'-')╮ =͟͟͞͞ブォンします。
かがくのちからって すげー‼️▼
なんということでしょう。茶色い液体は服をグレーに染め上げ、役目を終えたかのように透明な水の色に変化しました。
すごい、なんか薄いがちゃんとグレー…あとは洗い・脱水して干せば完成だ!と広げてみるも…
……なんか汚なない……????
染めムラができてしまいました。この部分的なムラを落とそうとウ〇マロ石鹸に出動してもらうも、効果なし。染料が繊維まで入り込んでしまったんですね。
惜しいところまで行ったんですが、失敗に終わってしまいました🤷🏻
成功したところで牛乳だか鉄だかの匂いで臭すぎて到底着れたもんではなかったので、結果オーライだったのかもですね。
無駄骨にはなりましたが、経験としては面白かったです。
ちなみにもちろん飲むことのできないこの大量の緑茶ですが、これを捨ててしまうのこそ無駄中の無駄です。
緑茶には除菌・消臭作用があるので、お掃除に転用すれば大活躍です。
液体はお風呂掃除に、茶葉を入れた不織布はキッチン周りの拭き掃除に。
日々淹れるお茶ガラとかで是非やってみてね。
以上、飲料用じゃないお茶を10L近く再利用とかいうニッチなライフハックでした。
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