こんばんは
代表の菊地仁美です。
夜は虫の声が聞こえる涼しい季節になりましたね。
セミの声はあんなに鬱陶しいのに、鈴虫の音色はいいと思ってしまうの、若干差別ですよね。
いわゆる共感覚というやつなのでしょうか。
涼しい季節になってきて、バイクに乗る人も増えてきたように思います。
先日仕事で車を運転している際に初心者と思われる方がバイクを運転していました。
普通バイク乗りで初心者かどうかを見分けるのって、結構難しいと思うんです。
私はバイクの免許も持っていませんし、乗っている知り合いがたくさんいるということもありません。
でも、一目で初心者ってわかるんですよ、その人のことだけは。
だって、背中に大きく初心者マークを印刷した紙を貼ってたから。
本当は写真を貼りたいくらいなんですけど、肖像権とかあれこれあるので勘弁ください。
それにしても、背中に紙貼るって…
一瞬いじめられてるのかなとも思ったのですが、
バカに見えるくらい初心者と主張しているの、結構賢いなと思ったんです。
車の運転も危険ですが、バイクの運転は怪我に直結しますし、
自分だけでなく周りにも配慮してもらう一番いい方法だと納得しました。
偏見ですけど、バイクに乗る人って調子乗ってるイケすかない奴ばっかりじゃないですか。
自分を大きく見せようというか、見栄を貼るような奴だからバイクに乗るし、
そんな奴らは初心者なんて周りにバレるようなことしてたら舐められると考えるはずなんですよ。
バイクに乗らなければならない状況ってほとんどないですよね。
強いて言えば、宅配関係とか。でも大抵は原付だろうし。
必要に迫られてバイクの免許を取る場面が全く思い浮かばないし、
だからこそバイクに乗る人間への偏見からか、
そんなわけがないと思ってしまって。
さて、そんな初心者マークを貼り付けたあの方から、我々は学ぶべき点が多くあるように思うのです。
1、優先順位の付け方
2、正当な自己評価
3、基本の重要さ
直接話をした訳でもなければ知人でもないので、全て推測ですが上記3点ではないかと思います。
1、優先順位の付け方
「バイクに乗る」ということについてよく考えているのだと思います。
絶対に「カッコいいから」という理由のみで乗っているはずですが、
「カッコつける」ということと「安全」という相反する2つを天秤にかけ、
初心者マークをつけるという「恥ずかしい行為」をとり「安全」を選んでいます。
何よりも命、そして体が大事であるという選択だと思います。
普通は「恥」という感情を何よりも嫌がります。カッコつけたいなら特に。
それを受け入れられるという度量がある、格好いい人間だと思います。
2、正当な自己評価
自身を正しく客観的に見るということはとても困難です。
まして、免許をとっているということは試験に合格しているため、
公道に出て良いと国から認められているのです。
それでも、自身の運転技術を過信せず、周りに初心者であるということを殊更にアピールをする。
きっとこの人は、老後にしっかり免許の返納をします。
正しい人間でしょう。
3、基本の重要さ
初心に帰る、という言葉はよく使われますが、一から学び直すなどどいうことは、
プライドが邪魔をしてどこか斜に構えてしまうということはよくあると思います。
大きな初心者マークを背負っていることからも、どこかへ友達とツーリングというより、
家の近くで運転の練習であろうことが伺えます。
基礎部分の復習。教習所の教えを実践で復習できる機会はそう多くないはずです。
初心を
忘れないうちに、いや、初心であるうちに体に染み込ませる。
そういった心意気でしょう。
基本に忠実に行うこと。それは先人たちが長い時間をかけ積み上げてきたことをなぞる事。
多くの試行錯誤の末に生まれるのが、「基本」というものです。
決して馬鹿にするなかれ。
そんなことを思った秋の日でした。
人のフリ見て我がフリ直せ、の逆ですね。
なんだか気持ちよくなり、また気が引き締まりました。
それではまた。
追伸:バイクに対してめっちゃ偏見がありますが、私自身はバイク格好いいと思ってます。
ジジイになる前に乗ってみて〜って常々思ってます。
バイク乗りの皆様、不快になられたようでしたらごめんなさい。
Comments